家の基礎工事のアルバイトをしたときの話

親戚が腕のいい大工さんをしていたので、そこで基礎工事を手伝ってくれと誘われたのがきっかけでバイトしました。土方ですね。

最近は、家を建てる前にコンクリートをベタ一面に敷き詰めるみたいですが、昔は違っていて、地面を直接スコップで掘って、基礎の土台を作っていました。

家の根元を見ると分かりますが、コンクリートのブロックのようなものが埋まっています。あれを作るためには、まず50センチくらいの溝をレーンのように掘っていきます。

親戚によると小型のパワーショベルでやるところが多いのだが、それだと重機が地面を踏んで柔らかくしてしまうのでよくないそうです。

でも、手堀りはかなりきついです。軍手の中で豆が出来て、その豆がつぶれたり、当然腰も痛くなったりして。

それが終わると、グリと呼ばれる大きな石を敷き詰めていきます。猫車に積んで、一つ一つ敷き詰めていきます。さっき積んだものをまた下ろすの繰り返しですから、かなり嫌になる作業でした。

そしてこの後、工事現場で使うような地面をダダダと叩いて固くする機械を使って、グリ同士ががっちりと固く組み合うように、ならしていきます。
この機械がうるさいし、ずっと使っていると手が痺れるしで大変でした。終わってからもしばらくの間、痺れてました。

親戚が芯になる鉄筋を差し込んでいきます。横棒は手かぎ(今で言うハッカー)を使って番線(結束線)でくるくると巻き、きっちり絞めていきます。これで固定されるわけです。

それが終わる頃、生コンクリートのミキサー車が来て、グリの上に生コンを流していきますが、遠くの方までは流れないので、届かないところは、また猫車に生コンを入れて運びます。重たくて不安定でずっと汗だくでした。

親戚の家のお兄さんも手伝っていたのですが、よろけてひっくり返り、鉄筋が尻に刺さったとかでかなり痛がっていました。

それなのに母親の方が、肛門2つになったとか冗談を言って笑い、笑い事じゃないぞと父親に怒られたりというくだりがあって、お兄さんは結局すぐに病院に行きました。

これで作業人数が減るし、夫婦げんかになって空気が悪くなるしで、いろいろ大変な思いをしながら、仕事がやっと終わりました。

この土台の部分が固まるまで3日ほど休みです。一息つけます。

次に固まった土台の上に、鉄筋を中心にして木の型枠を組み立てていきます。

そして、再び生コンクリートの出番です。この型枠の中に流し込んでいきます。これはミキサー車による垂れ流しでは無理で、全部の箇所に猫車で生コンを運ばなくてはなりません。

足元は不安定だし重たいしで、大変でした。よろけて型枠にぶつかり、生コンこぼすわ型枠ずらすわで怒られたりしながら、必死にやってました。

親戚はコンクリートが全部に行き渡るように型枠の中を棒で突き続けたり、表面を平らにならして、後で家の下の横向きの柱を固定するためのアンカーボルトを慎重にまっすぐになるよう差し込んでいきます。

型枠すべてにコンクリートを行き渡らせたら、おしまいです。
僕が関わったのはここまででした。
これで、3万円くらいもらいました。

読んで下さり、ありがとうございました。